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2000年

ExciteJのフレーズ検索、米検索は大幅増強中 2000.12.24

  検索力

No日 本検索力増加率No海 外検索力増加率
1Google 100+28.21HotBot 100+11.9
2kensaku. 8202FAST 96+20.2
3goo 69-0.43Northern 79+1.3
4Fast 62+10.74AltaVista 750
5InfoseekJ 58+7.25Lycos 71-30.4
6AltaVista 4906Google 58+36.8
7LycosJ 36+0.37Yahoo 43+312.2
8EciteJ 3508Excite 420
9InfoNavi 2609Go 390
10OCN navi 25010AOL 35-0.3
11Verno 70....
12FreshEye 5+7.3....

  日本 Googleが28.2%増加してkensaku.orgを抜いてトップへ。その他に増加したのは、FastSearch 10.7%、InfoseekJ 7.2%、FeshEye 7.3%、ですが順位の変動はなく、トップの増加で他の検索力は相対的に低下しました。

  日本語で「情報検索」を検索すると、以前の検索システムは「情報」と「検索」とのAND検索を返していました。しかし、最近はフレーズを意識せずに使えるようになっています。しかし、ExciteJの場合は、「情報」OR「検索」の検索結果を返しますので、"情報検索"と入力するのが正しく、検索数を比較する場合には注意が必要です。ExciteJの「サーチ条件の指定」ではフレーズ処理ができますので、早くデフォルトにしてほしいものです。なお、検索デスクでは入力時の統一をはかるため自動的に" "を挿入しますので、" "の入力は不要です。

  海外 今週は大幅に増加したところが多い週でした。HotBot 11.9%増、FAST Search 20.2%増、Lycos 30.4%減、Google 36.8%増、Yahoo! 312.2%増です。Lycosが1位から5位へ、Yahoo!が10位から6位へ移りました。なお、Lycosは大幅に減少しましたが先々週と全く同じ結果ですので、調査時に保守中だったようです。

  米国のネット関連株が大暴落しています。米Yahoo!の株価は1月の高値に較べて9分の1と過少評価されており、ネット関連の優良企業は何か大きな流れに流されています。それにもかかわらず検索エンジンは大幅なデータ増量を行っています。今まで拡大路線で走ってきたのが、新規投資を縮小し、主要な検索分野に注意を向け始めたのかも知れません。いずれにしても、ユーザーにはよいことです。これで日米の差がますます開いたような気がします。

情報技術ニュース、Web検索結果を評価できる? 2000.12.17

  日本 InfoseekJが25.7%減少し、検索力67の5位へ、コンテンツの再構成をしてるようです。更新は12社中4社と低調な週でした。

  日本の全国紙には(情報)技術という項目がなく、別項目で扱うようになったのは最近のことです。米国のIT系メディアのZDNet、News.com、WiredNewsなどは1997年夏以降に日本に進出てきました。ボリュームのある記事で、その当時から私の独断と偏見で「Web記事」をリストアップしています。朝少し早く起きて、1日分のニュースを2時間以上かけて眼を通すことがすでに3年以上続いています。現在のユーザー数は1日約230人ですが、少しでもよい情報に接し、活躍していただきたいと願っています。損得を考えたらとてもできることではないのですが、多くの個人サイトはこれと同じで、そういうものを大切にしたいと思っています。

  海外 Lycosが43.8%増加してトップへ。今週のデータは2週間前と全く同じですので、前回の調査時は保守中だったようです。1位から5位までのうち、4位を除いてCMGI系で、9位のAOLはHotBot系です。Googleを採用したYahoo!は62.3%減少し、1ヶ月前の水準に逆戻りしました。

  検索サイトの検索結果を比較してみました。Googleの検索力は44でYahoo!のは18ですので、Yahoo!のデータはGoogleの40%位です。しかし、数十万検索されるキーで調べたのですが、上位の検索結果はほとんど同じです。これはYahoo!とGoogleが異なったページを持つのではなく、Yahoo!がGoogleの収集したページの中から精選したページだけを持つからとみなせます。

  さらに検索サイトの検索結果の上位20位がGoogleの20位までをいくつ持つのか調べてみました。大きい順に、FAST 11、HotBot 10、Excite 9、AltaVista 7、Northern 3、GO 3、Lycos 2、です。これをどう解釈するか、これも検索の視点のテーマです。

Netplazaの動向、Googleのライセンス 2000.12.10

  日本 今週はInfoseekJ(5.4%増)とgooの順位、さらにInfoNavigatorとOCNnavi(2.3%減)の順位が入れ替わりました。

  トラフィックの多いBiglobeがロボット系検索エンジンにGoogleを採用したことでNetplazaの動向が注目されていますが、Netplazaのロボット系の更新は7日前後から中止し、メニューから検索できなくなりました。Biglobe内にある「国内のホームページ」と「世界のホームページ」はGoogleを採用し、「厳選型ディレクトリ」、「Biglobe内のコンテンツ」、「会員のホームページ」の各検索にNetplazaを利用しています。

  Netplazaは1995年8月に登録型ディレクトリとしてスタートし、1996年5月にロボット型を運用し、1999年10月に登録型から厳選型ディレクトリに変更し、2000年12月にロボット型を中止という経過をとっています。ロボット型も淘汰する時代になってきました。なお、Netplazaの検索をWeb検索からはずし、サイト検索に新設しました。

  海外 Lycosが30.5%減少して1位から5位へ、Yahooが33.6%減少して6位から10位へと急降下しました。Lycosは2週間前に戻り、YahooはGoogleとの提携で2週間前に大幅アップした調整が終了したものとみなせます。

  7日のBusiness Weekの記事にGoogleのビジネスモデルが記されています。Googleと提携して、Powerd By Googleを使うには、1ヶ月あたり6~20万のライセンス料に加え、検索1回につき0.8~1円必要とのことです。Googleはトップページや検索結果にバナー広告を使ってなく、ライセンス料だけで運営しています。無料のLinuxで6,000台のパソコンを使って、1日2,300万アクセスを処理しています。最近アフィリエイトが盛んになってきましたが、Googleがどのようなビジネスモデルに変身するのか興味があります。

ホームページの値段?、厳選タイプと広告タイプ 2000.12.3

  日本 上位グループの順位の変動のない週でしたが、2つのニュースが飛び込んできました。一つはBiglobeが検索サービスとしてGoogleを採用したこと、もう一つはInfoseekJが楽天に買収されたことです。どのような検索サービスが始まるか楽しみです。

  動向に少し触れましたが、楽天のInfoseekJの買収額はPVあたり53円です。時価総額と月間PVから、YahooJは190円(=時価8360億円/月間43.9億PV)、楽天は219円(1150/5.25)、Impressは163円(485/2.97)となります。楽天の買収金額は53円ですから安く買ったとみなせます。ホームページの時価総額は月間のPV数に50~200円かければだせます。あなたのホームページの値段はいくらになりますか?

  海外 トップのLycosが23.5%減、2位のFAST Searchが24.0%と減少したため、他の検索力は相対的に30%位増加しました。Yahooは20.6%増加し、提携先のGoogleを抜き、9位から6位にアップしました。今週は順位の入れ替えの多い週でした。

  先々週に述べた検索されると提供費の必要なGoTo.comはディレクトリの維持管理の難しさから派生したものです。ユーザーが必要とするリンクを提供するのが検索ですが、バナー広告はコンテンツの中に強制的にリンクを追加します。GoTo.comと提携する会社が増えていますが、検索結果が少なくとも厳選タイプなのか、広告タイプなのか、あるいはその中間なのか、がユーザーに分かるようにしてほしいものです。

gooが検索力85の3位へ回復、米Lycosがトップへ 2000.11.26

  日本 gooは28.3%増加して3位へ、Netplazaは24.8%増加して11位へ。gooは9月からの更新でデータ総数が一時ダウンしていましたが、今回の増加で元の状態に回復しました。情報収集のルールが変更したのか、コンテンツの変化を感じます。検索力の上位グループは、Kensaku、Google、goo、InfoseekJ、中位グループは、FAST Search、AltaVista、LycosJ、ExciteJ、下位グループは、InfoNavigator、OCN navi、Netplaza、Verno、FreshEye、です。

  検索デスクは画像系のgifやjpgが少ないためヒット数がページビュー数を表します。平日のログは約52,500行、4MBほどになります。ほとんどがトップページに集中しており、その他の300ページ強にはトップページの約17%が訪れます。なぜか分からないのですがトップページ76KBを全部読みきってないログやエラーが全体の約10%あります。時々、大量にアクセスするところがありますが、それらは全部削除しています。

  海外 Lycosが88.9%増加して5位からトップへ大躍進しました。これで、CMGI系が1位、(2位)、3位、5位と強力になりました。その他に、Go.comが130.8%増、Yahooが629.1%増加して、AOLと入れ替わりました。先週のYahooのページ検索はほとんどできない状態でしたが、これで一安心です。検索力からみると、上位グループは、Lycos、FAST Search、HotBot、Northern Light、AltaVista、下位グループは、Excite、Google、Go.com、Yahoo、AOLになります。

  あるサイトのリンクを張るのは原則無料ですが、お金を貰えるところがあります。広告は後者ですが、CMGI系列の米AltaVistaが2月から始めたAffiliate Networkはリンクだけでなくキーワード検索を紹介すると3セントもらえる仕組みになっています。同様な試みはCMGI系列の米LycosやHotBotもAffiliate Programを始めています。できるだけ多くのサイトにリンクを張ることがトラフィックの増加につながります。

日本語と英語の検索力、Yahooの有料登録化 2000.11.19

  日本 Googleが20.6%増、InfoNavigatorが14.3%増、Netplazaが35%増加しています。LycosJとExciteJ、InfoNavigatorとOCN navi、が順位を入れ替えました。多言語Web検索サイトの日本語と英語の検索力は、Googleは95と41、Fastは66と100、AltaVistaは59と67です。これよりGoogleは日本語に力を入れていることがわかります。

  Netscapeのブラウザがバージョンアップしました。旧い4.75を残して新たに6を作成しましすので安心してアップできます。ただ、新しいフレームを採用しているためか、検索デスクの画面制御が全然働かなくなりました。設定を変更すれば動くのか、Scriptを書き換えなければならないのか、まだチェック中です。ハードもソフトもコンテンツも複雑になってきますと、2千万のインターネット人口は2千万のユーザー環境があることを意味しますので、コンテンツ作成も大変な時代になってきました。

  海外 HotBotが13.9%増加し4位から2位へ、一方、AltaVistaは9.5%減少して2位から4位へと順位が入れ替わりました。Lycosは土曜日に調査したときには、FAST Searchに近似した検索結果をかえしていました。Googleは7.5%増、AOLは8.7%増ですが、Yahooは45.4%減、ページ検索の検索数が非常に少なくなっています。先週は提携しているGoogleに較べて約3分の1でした。ロボット系ページ検索の提供方法に何らかの変更があったようです。

  Web記事(17日)にあるMSNBCの記事によると、Yahooのディレクトリで商業関係の登録は有料になるとのことです。無料の情報提供を維持するために、不安定な広告収入に頼らず、情報提供者から料金をとるのも一つの方法です。LookSmartの登録はすべてのジャンルで有料ですので、いずれYahooも全ジャンルに拡大するかも知れません。無料登録の時代が懐かしいですね。

Web検索が未熟な損失、速報はテレビorWeb 2000.11.12

  日本 トップのkensaku.orgが6.4%増加したため、他は検索力を相対的に下げています。今週は数箇所順位が入れ替わりました。InfoseekJは21.8%減少して検索力70の3位です。InfoseekJの各調査キーは大体同じ割合で減少しています。しかし、データ総数は2.3%しか減少してませんので、これをどう解釈すべきかもう少し時間が必要です。

  IDCによると、Web検索で無駄に費やす時間は多く、米国で年間120億ドルの損失があるとのことです。誕生して数年しかたっていないWeb検索ですが、今や仕事や生活になくてはならない存在です。Web検索はすべての人が使いこなすのがベターです。このことをはやく認識した個人や企業が発展すると考えます。そのために少しでも貢献したいと思っています。(紅葉の季節ですね。)

  海外 2位から4位のAltaVista、NorthernLight、HotBotの検索力は接近しており、ほとんど差はありません。更新は4検索サイトと少し低調です。Webページは増大していますので、膨大なデータベースを維持管理するのはますます困難になってきたようです。検索の将来は一体どうなるのでしょうか。

  7日の米大統領選挙はニュースサイトのトラフィックが2~5倍に達したとのこと、普段から準備していたところはトラフィックを伸ばしています。現在はテレビのニュースをみてからWebをみるケースが多いようですが、いずれ逆転するのか、テレビのオンデマンド化が進むのか予想がつきません。日本のニュース検索も10分ごとの更新を実現してほしいものですね。

gooが検索力74の4位へ、有料登録のGoTo.com 2000.11.5

  日本 gooの検索力は74とアップし、10位から4位へ躍進しました。その他の順位の変化はないのですが、InfoseekJ 4.2%増、AltaVista 4.7%減、OCN navi 5.0%減、Netplaza 5.1%減、FreshEye 10.1%減です。

  gooの検索総数は38.6%減少していますが、検索力は27から74へ増加しています。その詳細を示しますと、以前から問題になっていた「グルメ、図書館、マーケット」の検索数は、それぞれ、先週の11%、54%、11%になり、その他12調査キーの平均検索数は4倍になっています。今年の4月頃から進行したため、7月中旬からそれらのキーを外して検索力を求めていましたが、今回から正常な状態に戻りました。その原因がWeb収集アルゴリズムなのか、索引作成時なのか、検索数の誤計算によるものかわかりません。

  海外 AltaVistaが4.1%減少し、2位から4位になった以外は変化のない週でした。その他にGoogleが20.7%増加しています。先週約12%減少してたのが戻ったもので、10月15日からみると7%減です。先週の日本語Googleの場合とよく似た現象ですが、1週遅れをどう解釈したらよいかわかりません。

  Terra LycosがLycosとHotBotの検索結果にGoTo.comのサービスを付加する3年契約を結びました(3日、ロイター)。GoTo.comは9月にAOLと契約しています。一般に検索サイトの登録は無料ですが、GoTo.comは検索されるごとに登録した会社から料金を徴収し、多く支払ったサイトから順に検索結果を示します。従って、GoTo.comからTerra Lycosへお金が流れたことになります。われわれが何気なくサーフしている情報の中にお金の動きがでてきたことはよいことだと思います。

海外の更新頻度は低下傾向 2000.10.29

  日本 今週のGoogleは47.0%増加していますが、先週36.2%減少しているのを戻したもので、先々週からみると6.4%減少し3位に戻っています。先週はGoogleの更新中に遭遇したようです。その他に5.1%増加したInfoseekJは毎週少しずつ増加しています。しかし、3週間前に11.2%減少したため、1ケ月前に較べると3.6%の増加です。増減は少なくても、データの中身は大きく替わっています。

  25日発売のCanonのデジカメPowerShot G1をgetしました。数年前購入した35万画素のとは較べものにならない明るい写真が撮れ、大いに満足しています。カメラの操作法、カメラ用語の知識、撮影方法、PCへ転送、写真加工、そして写真管理など、これからマスターしなければなりません。Web検索のマスターもこれとよく似ていますね。

  海外 Northernは13.8%増加して3位です。ここも先週減少しており、2週間前に較べると1.8%増です。AltaVista、Northern, HotBotはほとんど差がないとみなせます。今週は検索サイト10社のうち、調査したのは5社です。過去のを調べますと、1996年の10月末は総数9社で更新は9社、1997年は10社のうち9社、1998年は8社のうち6社、1999年は9社のうち6社、と年々更新頻度が少なくなってきています。

  今年4月頃からドットコム企業に対する風向きが変わり、逆風が吹き荒れています。売上に対して過大な株式時価総額から出発すること自体不自然でしたが、現実の世界に戻されつつあるとみなせます。これで夢がしぼむのは好ましくなく、ましてWeb検索サービスが縮小することは避けたいものです。数年後にはネットの線敷きは終わり、次のインフラとしてWeb検索が重要になってくることを考えると、少し不安になってきました。

リアルタイム検索、Google 2000.10.22

  日本 今週はGoogleが42.6%減少し検索力59、ExciteJは32.5%増加して48、OCN naviは47.3%増加して39、です。10%以上増減した数を調べたところ、9月中旬からで合計15です。これより検索サイトは1ヶ月半に1回位の割合で10%以上の増減をしていることがわかります。

  フレッシュアイがリアルタイム検索を開始しました。従来の更新は2時間ごとでしたが10分ごとに行います。検索力は小さいですが、新しいアイデアを続々投入し話題をさらっています。本来、リアルタイム検索はニュース検索の領域です。最近のポータルサイトのニュース検索はリアルタイムになっています。新しいニュースを知るのに大変重宝しています。本家の新聞社によるWeb用無料検索が始まるのを願っているのは私だけなのかな。

  海外 今週減少したところは、Northern 10.6%減、Google 12.9%、Yahoo 16.7%減です。日本の場合と同様に10%以上増減した数を調べたところ9月初めからで10です。これより海外検索サイトは2ケ月に1回位の割合で10%以上増減しています。

  Googleが更新しました。トップページに12億4734万ページとの表示があります。英語の検索力は12.9%減少し、日本語は42.6%減少しています。従来は15言語の検索サービスでしたが、ベータ版として新たに10言語が追加されました。この10言語分のデータが増加したものとみなせます。それから新たに15分類のディレクトリがオープンしました。人手を介しないコンピュータ処理をしています。また上場企業の紹介文には株価コードを付加するサービスも始めています。

検索エンジンの分類、FAST 2000.10.15

  日本 FAST Searchは52.5%増加して5位へ。英語版FAST Searchが103.3%増加しましたので、日本語はその半分です。その他、gooは18.2%増、InfoNavigatorが8.1%増加しています。なお、今回からリニューアルしたgooの検索力はgooとgoo-freshを合算したものにしました。すなわち、「最新の結果」と「一般の結果」の和です。

  これで、半年前に立ち上げたgoo-freshの居場所が決まりました。2種類のデータベースを運用するのは変わりませんが、従来の2種類の画面を1画面で表示するのは、新しいジャンルを開いたものと評価できます。これでロボット系は更新時期で分類できます。1) 1ヶ月以内の更新、2) 1ヶ月以前の更新、3) 更新の区別がないもの、です。ただ、データベースの更新がコンテンツの最新と錯覚する人もいますので、ユーザーへのPRが必要のように思われます。

  海外 FAST Searchが103.3%増加、すなわち2倍になっています。丁度1年間トップの座にあったAltaVistaを抜いて世界一になりました。FAST Searchは12日にリニュアルしており、15億ページのWebページから選択した総収集ページ数は32カ国分で5億7500万件に達しており、しかも検索結果を超スピードで返します。

  先週からですが、Go.comがベータ版を提供しています。1998年11月から1999年7月までトップでしたが、買収などでWebデータベースの規模は6分の1に縮小したままで、現在の検索力は20です。トップページでキーワード検索しますと、"FOCUS YOUR SEARCH"と検索キーに関連したガイド画面になります。そこは2種類に分かれており、前者は検索キーに関連した複数のカテゴリー、後者は検索キーそのもの、すなわち従来と同じ検索に導きます。要するに、検索キーに関連した複数のカテゴリ別に検索が可能になりました。Webページだけの分類でなく、ディレクトリを分類する点がユニークです。

LycosJも更新準備? 2000.10.8

  日本 順位の変化のない週でしたが、全般に減少しているところが目立ちます。InfoseekJ 16%減、LycosJ 30%減、goo 45%減、goo-fresh 20%などです。gooとgoo-freshは11日に検索関係の更新を予定してますので、その準備のためとみなせます。どう変化するのか、11日は調査と変更で忙しくなりそうです。

  LycosJは30%減少していますが、これも増強更新を開始したものと思われます。丁度1年前には20%減少し、6週間後に50%増加しています。Not Foundなどの大掃除、コンテンツの収集基準の見直し、あるいは検索機能の強化など、定期的な大更新は必要です。コンテンツが何かを理解した人は進歩が止まった人なのかも知れません。

  海外 トップのAltaVistaが減少したため、他の検索力は相対的にアップしましたが、順位の変動のない週でした。また、中堅の4~7位の検索サイトの更新はありませんでした。

  複数の検索サイトを紹介するところは、1)リンク集、2)検索窓と複数の検索ボタン、3)検索窓と1個の検索ボタン、の3種類があり、2)と3)は基本的に異なったものです。日本のメタサーチは2)が多く3)は未発達ですが、米国のは3)が多くて2)はほとんどないのが現状です。この発展の相違はネット環境や国民性が大いに影響しています。3)の未発達な日本は不幸ですし、2)の発展しなかった米国は不幸だと思っています。

gooがリニューアル、CMGI系が検索力上位へ 2000.10.1

  日本 Googleが9.3%増加して検索力95の2位へ。英語版Googleが5%減少していますが、日本語ページが増加して英語ページが減少したり、その反対などはよくある現象です。その他に、InfoNavigatorは27.9%減少して、検索力32の8位へ、OCN navi、goo fresh、Netplazaが減少しています。

  gooが何段階かに分けたリニューアルを始めました。まず、10月1日はトップページのチャンネルの改訂で、チャンネル、ツール、ニュース面を更新しました。URLが変更されてますのでリンクしてる人はチェックが必要です。検索のもぎたてページに「10月11日のgooリニューアル(第2弾)より、更なる利便性向上のため、オールサーチともぎたてgooの検索結果を同一ページ内に表示するようにいたします。」とのお知らせがあります。2種類のデータベースがどう落ち着くのか、11日が楽しみです。

  海外 6月から検索数を表示するようになったHotBotが3.8%増加して検索力93の2位です。4ヶ月で4倍位に増量しています。米国ではM&Aが盛んに行われていますが、Lycos系ではHotBotが2位、Lycosが4位、FAST Searchが5位と上位を占めるようになってきました。LycosのバックにCMGIがおり、AltaVistaはCMGIから資金をえていますので、CMGIは強力な検索サイトを傘下にもつことになります。

  現在、検索力トップのAltaVistaがポータルから検索重視に方向転換しました。優れたサーチエンジンを開発していたために、逆にポータル化に遅れてしまいました。ネット企業に対する厳しい見方が台頭してきており、中途半端にしか成長しなかった部門をばっさり切ったというか、来年第1四半期に予定しているIPOのためのようです。

半年間の増加率、オリンピックまでに5億ページ? 2000.9.24

  日本 今週は若干マイナスの所が多く、先週と今週の検索力に変化のない珍しい週でした。3月末から6ヶ月間の増加率の大きいところは、OCN navi 193%増、goo 93%増、AltaVista 40%増、FreshEye 30%増、小さいところは、InfoNavigator 1%減、ExciteJ 3%増、InfoseekJ 9%増、多いところと少ないところを外した平均増加率は24%でした。

  4年前の10月17日に「五輪」を調べています。その当時のロボット系は10社でしたが、4年間で5社が撤退し、新たに10社参入しています。登録系は13社で、撤退は8社、参入は6社です。消長の激しい分野にみえますがネット全般にあてはまるものです。

  「五輪」というキーの検索結果は、ロボット系のInfoseekJ 438→56062、InfoNavigator 350→26805、OCN navi 20→20112、約120倍になっています。また、登録系のOCN navi 12→94、YahooJ 11→83、Dragon 4→41、約8倍です。4年後の次のオリンピックまでに、120倍や8倍の成長は望めないにしても、さらにすばらしい検索の世界が開かれます。

  海外 HotBotが8.5%増加して、検索力は89、5位から3位へ躍進しました。3週間で2.5倍になっています。3月末から6ヶ月間の増加率の大きいところは、HotBot 454%増、Excite 309%増、Google 111%増、一方少ないところは、Yahoo 72%減、Go.com 62%減、AOL 16%減で、平均23%増です。これは検索エンジンに対する検索サイトの取り組みを示しているのかも知れません。

  検索力調査のデータを使って4年前と現在とを比較しますと、ロボット系のサーチエンジンは4年前の8社から、3社が撤退し、5社が参入しています。10個の調査キーの増加ですが、Excite 7388→32168、HotBot 7159→50399、AltaVista 3695→52329、Go.com 2900→11842、Lycos 666→44578、平均 7.4倍です。その間の日本は120倍でしたが、成熟してくると伸びは小さくなりますので、次のオリンピックまでに15倍、5億ページの世界が一つの目安となります。

収集は全体の8分の1?トップページの容量 2000.9.17

  日本 InfoseekJが9.5%増加して3位から2位へ。gooは37.8%増加し、goo:freshは45.9%減少。gooが落ち着くまでもう少し時間がかかりそうです。

  前にも触れましたが、gooで「グルメ」や「マーケット」を検索すると非常に大きな検索数が得られます。goo以外で最大の検索数を100としたとき、グルメは784、マーケットは687となります。これらをトップと2位の平均で割ると、ともに8倍になります。gooのグルメやマーケットの網羅性が仮に100%とすれば、トップクラスは約3,000万ページ収集していますので、日本のWebページ総数は2億4,000万ページになります。それよりもトップクラスで全体の8分の1しか検索しないということの方が重要かも知れません。

  海外 HotBotが16.1%増加して検索力79の5位です。Yahooは更新中だったのか34.5%減少し、検索力20です。5位が79ですので、上位5社は検索力に関してはあまり差はないといえます。

  今週は海外の検索サイト10社のトップページの容量とファイル数を調べました。容量やファイル数を小ー中ー大にグループ分けしますと、容量(KB)は21-43-90、ファイル数は6-11-27です。同様に日本の検索サイト10社のトップページの容量は9-26-46、ファイル数は3-10-20です。海外は日本よりも1ランク上にシフトしていることがわかります。

gooとgoo-freshの検索力逆転、多言語化 2000.9.10

  日本 故障していたkensaku.orgは5日に回復し、調査データは10%アップし、検索力100のトップです。今週は、OCN navi 29.6%増、goo-fresh 57.9%増、goo 79.4%増、FreshEye 48.1%増、と大幅に増加しています。特に、検索力30前後には、OCN navi 33、goo-fresh 32、ODIN 30、goo 24、といずれもNTT系の検索サービスが並んでいます。一つにまとまれば大きな力が発揮できると思うのですが...

  今週は、驚くことに、gooとgoo-freshとの検索力が逆転してしまいました。gooは先週47.3%減少し今週79.4%増加しています。調査データでは、4,806→2,534→4,545と回復しているようにみえます? 先週は調査キー「マーケット」を除く14キーは平均62%減少していますが、マーケットだけ785%増加しています。そして今週は「グルメ」を除く14キーは平均4.3%増加し、グルメは788%増加しています。個々のキーでgooとgoo-freshを比較しても、goo-freshの方が多いことがわかります。gooのデータベースに何か大きな変化が生じていることが予想されます。

  海外 HotBotがデータを約3倍にして、検索力は69とアップしました。4月にLycosが5倍に増強し、先週、Exciteが4倍で再開し、そして今週はHotBotが3倍です。4年前に大活躍していた老舗がそろってデータベースを増強していますが、検索に力を入れている米国の動きが日本によい影響を与えるのではと内心喜んでいます。

  最近の米国の検索サービスの多言語化状況を調べてみました。多い順に、FAST Search 31ヶ国、AltaVista 25ヶ国、Lycos 25ヶ国、Google 15ヶ国、HotBot 9ヶ国、Northern Light 5ヶ国、となっています。この中で日本語をサービスしているところは、FAST Search、AltaVista、Googleです。LycosとHotBotは日本に提携先があります。一方、多言語化してない所は、Excite、Yahoo、AOL、GO、となっています。1ヶ国語をあつかうだけでも難しいのに、多言語をあつかう米国の検索技術には驚かされます。

kensaku.orgとgooは更新中、米Exciteの検索力51 2000.9.3

  日本 kensaku.orgは故障のため6分の1のサービスになっており、検索力は17と大幅にダウンしています。そのため他の検索サイトは順位を繰り上げています。トップは15.3%増のGoogle、2位は6%増のInfoseekJです。gooが47.3%減少し、OCNnavi 27、goo 26、goo-fresh 23の順になっています。gooとgoo-freshをあわせた検索力は47です。

  gooの各キー別の増減ですが、「マーケット」が785%増した以外はすべて減少です。大きく減少したのは「野球」83.3%ですが、その他は50~80%の減少です。相対的にデータ量が多い「マーケット、図書館、グルメ」をはずして検索力を計算しました。gooはデータベースの再構築中で、現在ページを半分にしましたが、検索サービスをしながらの更新ですから、数日かかるのか、数週間かかるのか、今後の展開が楽しみです。
P.S. 9月5日 kensaku.org 復活しトップへ、修正しました。

  海外 今週はあまり変化のない週でしたが、それでも2点あります。第一は、先週100%増のYahoo!は今週は30%減(先々週に比べて40%増)とダウンしました。第二は、今年の初めから検索数表示を中止していたExciteが8月下旬から再開しました。その検索力は51(1999年末は15)で、Googleより0.2多い5位です。データ数は約8ヶ月間で4倍になっています。海外の検索力順位はいつも入れ替わっています。

  Webは急成長しており、現在ではその実態を把握することは不可能です。世界のWebページの総数、日本のWebページの総数、大規模なサイトのページビュー、などは概算の世界です。1995年頃ですが、サイト数にサイトあたりの平均ページ数(その当時で180位)を掛ければ総ページ数が得られると仮定し、いろいろ計算したことがあります。しかし、サーバーが急増し、数万ページ以上持つ新聞社や大企業などが出現し、さらに数行でページを構成する掲示板、ショップのカタログ情報などが増えるにつれて、推定することを止めました。Webはまだ地図のない世界ですね。

Google 倍増 2位へ、文字化け問題、米Yahoo

  日本 8月初めからベータ版を提供しているGoogleですが27.5%増加して検索力86、5位から2位へ大躍進です。日本語コンテンツの収集に力が入れば、さらに増加します。これで日本語サーチエンジンのトップクラスはkensaku.org(旧Ringring)、Google、InfoseekJ、AltaVista、LycosJ、ミドルクラスはgoo、FAST Search、ExciteJ、InfoNavigator、です。gooはfreshの分を含めればトップクラスになります。

  ブラウザのNNですが、文字コードが日本語(自動選択)であれば正しく処理しますが、日本語(Shift-JIS)になっていると文字化けする場合があります。Shift-JIS以外のコードで処理する12社のうち、goo、Verno、YahooJ、Dragon、の4社が該当します。これらで文字化けが発生したら「表示/文字コードのセット」をチェックすることをおすすめします。

  海外 あまり変化のない週でしたが、Yahooが倍増して、検索力43の6位です。Googleでパワーアップしているのですが、検索調査キーのjava、movie、photograph、shockwaveはGoogleの35~40%ですが、他の11キーは100%前後です。特定の分野に制限をかけてるのか、まだ増殖中なのか、これらのデータからは判断できません。

  企業ベース、団体ベース、個人ベースのWebサイトは増加しています。検索サイトの処理数は乖離する一方ですが、今後ますます増大するWebデータベースを如何に構築したらよいか、誰にもわからない問題です。総合的なのがよいのか専門的なのがよいのかではなく、自由な発想のもとでいろいろなタイプの検索サイトが誕生できることの方が大切なように思えます。遅れれば遅れるほどシェアの確保は難しく、資金も増大することだけは確かです。

マルチリンガルな検索サイト、情報の種類別検索 2000.8.20

  日本 更新型を除く9検索サイトで更新したのは4社、そのうち減少したのが3社でした。InfoseekJは6日の調査で4万以上の検索数を表示しませんでしたが、先日から表示するようになりホットしました。この3週間で調査キーは22.7%減少していますが、比較的新しい単語の「ポータル」や「XML」などは逆に13.5%増加しています。収集数は3,000万件を超えており、10%増加しています。老舗ですので古いページを新しいページに更新したものとみなせます。

  昨年の8月にオープンしたFAST Searchと10月オープンのGoogleがこの8月に日本語サービス(ベータ版)を始めました。日本語固有のコード問題もクリアしており、シンプルでわかりやすい紹介文をはきだします。Googleは検索力67の5位、FASTは検索力47の7位です。AltaVistaと同様、マルチリンガルなデータベースを構成しており、まさしくグローバルな検索サイトです。言語の選択は、AltaVista 25、FAST 31、Google 15、となっており、入力言語(コード)と出力言語をうまく処理しています。これは想像を絶する世界です。

  海外 今週は2週間ぶりの調査のせいか全サイトが更新しました。主な増減は、Go.comが12.3%増、FASTが9.0%減、順位が大きく入れ替わることのない週でした。

  グローバルな検索サイトには世界中のありとあらゆるコンテンツが集まっています。瞬時に多様な価値観に触れれますので、新しい利用法が生まれてきそうです。日本は携帯ブームで、1ページ2KB制限の小規模な携帯用コンテンツが続々登場しています。検索でこれらのコンテンツに遭遇する機会が多くなってきました。インターネットの利用分野もニュース、掲示板、ショッピング、それに携帯と進展していますが、情報の種類別に検索することが必要になってきました。

Infoseekの検索数表示、Googleの多言語機能 2000.8.6

  日本 8月2日にGoogleの日本語Beta版がオープンしました。検索力は64の5位です。AltaVistaと同様に、世界中のWeb情報を収集し、言語別の検索サービスを提供します。後発のため、3種類の日本語コード問題もクリアし、文字化けも解決しています。まだ、Beta版ですが、URL検索の site; やリンク検索の link: も利用可能です。

  Infoseekの検索が「件数:40,000件以上ありました。」と表示されるようになり、現在の調査キーはそれをオーバーするため調査できなくなりました。従来は、検索窓の横にAND検索の「すべてのワードを含む」とOR検索の「いずれかのワードを含む」があり、前者をセットすると40,000前後の検索数を表示、後者だと全数表示されました。今回の改訂でこれらのオプションはなくなり、暗黙でAND検索になっています。3年以上継続している調査はInfoseekを除いて継続する予定です。

  この事態のため、新たに調査キーを選定しました。まだ確定しているわけではなく、各検索システムのくせをどう修正するかがネックになっています。無修正の結果ですが、Ringring 100、AltaVista 80、Google 80、Infoseek 76、Lycos 64、InfoNavigator 49、goo 45、Excite 40、goo-fresh 19、OCN navi 17、Netplaza 8、FreshEye 5、でした。使用する調査キーで検索力も変化しますので、もう少し時間をかけたいと思います。

  海外 Googleの影響ではないのですが、FAST 12.1%増、Lycos 10.0%増、HotBot 9.1%増、一方の減少は、Google 72.9%減、Yahoo 26.7%減でした。Googleは、先週に大幅増加し今週は大幅に減少しています。日本語のBETA版のサービスを開始しましたが、言語別の検索機能を強化したようです。従来、デフォルトは英語でしたが、これからは全ての言語になっています。このため、先週はすべての言語で検索したため増加しました。先々週からは約26%増で、先週のデータは今週のに修正しました。

  米YahooはGoogleと提携していますが、YahooJapanはgooと提携しています。今後、Googleが日本でどう展開していくか気になるところです。AltaVistaも日本語検索サービスをしていますが、以前あったような日本語検索メニューをサポートしていません。その点不利ですが、日本語メニューはMSN Japanやe-sekaiでサポートしています。

  Googleに関しては、比較的早い段階でBeta版をキャッチしました。早速、検索デスクのトップページ、URL検索、リンク検索で巡回検索できるようにしましたので、ご利用ください。

OCN 10億ページ一番乗り naviの更新、Google

  日本 OCN naviが116%増加しましたが、7月16日から2週間で約半分になっていたのが回復したものです。減少前の7月9日に較べると11%増です。このような場合、相当数のデータを新しいのに更新したのか、索引化ソフトのバージョンアップでデータを作り直したかです。

  海外では10億ページを処理するサーチエンジンの第2次競争が始まっています。日本では1997年3月にgooは約400万ページ処理するサーチエンジンを登場させて他を圧倒しましたが、その後数ヶ月で差は縮まりました。日本もそろそろ1億ページ処理するサーチエンジンの登場が待たれます。

  検索デスクにあるオプション検索関連のページは、ロボットとディレクトリに分けていましたが、今回の更新で、ページ検索、サイト検索、ドメイン検索、リンク検索などに分けました。各検索サイトの検索機能が分かるように構成しましたのでご利用ください。

  海外 Googleが先週より4.67倍アップし検索力世界一。オープンした昨年10月からの推移をみますと、調査キーの検索総数はオープン時 410万、12月末 730万、今年3月末 960万、6月末 1,560万、そして1ヵ月後の7月末は7,200万です。6月末に発表された索引ページ5.6億、引用ページ5億、合計10.6億が実装されたようです。検索結果に引用ページが混在しますが、検索結果のランキング出力は以前よりも質が高くなってるように思えます。

  検索機能はAND検索とNOT検索しかない単純なものですが、ドメイン検索、リンク検索、それに類似検索ができます。オプションとして、紹介文付きと紹介文なしが選択できたらと思います。それにしても、5.6億ページのCacheを維持してるわけですから、その記憶容量は膨大です。ちなみに、検索デスクのCacheは7月3日分のものでした。

  1995年末に、AltaVistaの3,000万クラスのサーチエンジンがデビューし、翌1996年は5,000万ページを処理するサーチエンジンの第1次競争が激化しました。その後は、Web情報の成長率とサーチエンジンの成長率は乖離する一方でした。Googleの登場で今年は10億ページを処理するサーチエンジンの第2次競争が始まっています。

3ヶ月間の検索数推移、米ライコスの拡充 2000.7.23

  日本 OCN naviが15.5%減少した以外はあまり変化のない週でした。この3ヶ月間の増減ですが、増加は、Ringring 42%、goo 39%、InfoNavigator 25%、InfoseekJ 23%、LycosJ 3%、減少は、AltaVista 7%、ExciteJ 2%、となっています。毎日更新している検索サイトは、goo-fresh 0%、Netplaza 16%増、FreshEye 12%減、となっています。毎週更新してますが、量的に現状維持の所が多いように思われます。

  今までトップページにあったのを分離して、ドメイン指定検索ページを作りました。これを使うと、例えば、調べたい会社のURLとキーを入力すると巡回検索ができます。これにURLやキーの「呼出」機能を使うと、いろいろな絞込み検索が可能になります。網羅的に情報を収集しているところ、重点的に情報を収集しているところ、あるい収集対象を絞ってるところがありますので、検索サイトを総当りに検索するのがベターです。

  海外 HotBotが68.1%減少し、検索力35と2週間前の水準に逆戻りしました。同じInktomi系のAOLが検索力32ですので、現在が妥当とみなせます。先週の調査時点の検索数は何を表していたのか今もって謎です。HotBot の調査キー総数は 20,870,000、Lycosは 42,215,000、その和は 63,085,000 で、先週の 65,400,000 に近くなります。検索数の算出アルゴリズムが間違っていたのかも知れませんが、LycosがHotBotとFASTをベースにサーチエンジンを着々と整備していることは確かです。

  イギリスは日本と同じくらいのインターネットユーザーをもっていますが、検索結果に不満をもつ人が67%、不満のない人が28%、Web検索を知らない人が5%との調査結果が発表されました。単純な調査結果ですが、問題点を発見し、解決することが求められています。

Web情報の拡大と調査キーの不適合 2000.7.16

  日本 OCN Naviが約40%減少し、検索力は12です。更新中だったのかも知れません。goo 13.1%、goo-fresh 6.8%、と共に増加しています。しかし、gooの場合、グルメが250%増加しているためで、それを除くと全体で約4%の減少です。3年前に試行錯誤して決めた調査キーワードもそろそろ入れ替えなくてはならないようです。

  例えば、gooの場合、「グルメ」、「図書館」、「野球」が他に較べて2.5~4.5倍と高くなり、他のキーに較べて10倍位の差があるのがでてきました。したがって、gooの場合、これらのキーを除いて検索力を計算することにしました。gooの検索力は前回の76から52へダウンです。

  Webがいろいろな分野に拡大しています。ホームページは簡単に作れるようになり、毎日、大量生産されています。ニュース、掲示板、ショップなどのWeb情報をどの程度取り込むかは検索サイトによりますが、情報源別の構成などがわかれば、もう少し使いやすくなると思います。それに、あるところの情報は細かいところが入っているのに、別のところは全然というかムラが多くなってきたように感じます。

  海外 HotBotの検索数は一挙に3.4倍になり、検索力79と、7位から2位へ大躍進しました。HotBotは老舗で、1998年3月までは1~2位のトップグループ、その後1999年6月までは検索力20前後のミドルグループでしたが、1999年秋に複数の新サーチエンジンの登場で下位グループになり、12月からは検索数が表示されなくなりました。今年の6月から検索数表示が復活しました。

  HotBotはLycosの傘下ですが、そのLycosは検索力を調査し始めた1996年9月と1997年9~11月に検索数表示され、検索力は10~20位でした。その後は全然表示されませんでしたが、今年の2月から表示されるようになり、4月に大増量し、現在の検索力は69で4位です。Lycosは6月18日から更新してませんが、FAST Searchが9%減少してLycosとほとんど同じ検索数になりました。すなわち、LycosはFAST Searchの取り込みを終了したようです。

  HotBotは同じInktomi系のAOLやYahooよりも規模が小さかったのですが、Lycosの要請なのか、それともYahooがGoogleへ移行したためにInktomiががんばったのかわかりません。検索力調査は労力がいりますが、検索サイトの動向を知る上にかかせなく、今後も続けたいと思っています。

祝YahooJ、一日1億ページビュー 2000.7.9

  日本 トップのInfoseekJが1.6%増加しましたが、上位グループの更新は少なく、順位の変動のない週でした。Ringringへのアクセスはできない状態が続いているため、一時的に載せる場所を変更しました。

  7日にYahooJの1日あたりのページビューが1億ページを超えました。これはWebにとっては大変すばらしいことで、祝福ものです。第2、第3の会社の出現が望まれます。この1億ページビューのコンテンツ別の内訳が知りたかったですね。コミュニティやショッピングの成長で検索部門の割合はだんだん小さくなっているのでは?現在のWebシステムにおいてはトラフィック・データは非常に重要な役割を持っていますので、いずれ第3者による発表が必要になります。

  4日の日経BP社にYahooJのiモード進出の記事があり、コンテンツの無料サービスを打ち出したYahooJとDOCOMO公認サイトの有料サービスとの対決が始まったとのこと、案外早い期間で決着がつくのではと思います。ああ、もちろん無料の方かな?

  海外 海外の更新も少ない週でした。表で増加率が0のところは更新がなかったことを示します。Yahooが43.3%減少しましたが、なんとPowered By Googleになっています。2週間前に1ヶ月内にGoogleへ移行すると発表があったのですが、ずいぶん早かったです。本家Googleの検索力は36、Yahooは24ですから3分の2です。まだ、移行中とみなせます。

  ディレクトリは最初のうちは登録型でしたが、Webサイト数が増加するにつれて、厳選型に移っています。サーチエンジンもロボットで網羅的に探していましたが、ページが増えた現状ではすべてをカバーできなくなっています。注目をあびているGoogleはページ収集が厳選型になっていますので、量は少ないですが質の高い検索結果が得られます。

  全領域を対象とした検索の他に、サイト内検索がずいぶん増えてきました。今後はその中間の分野や業界を対象にした検索も発展しそうです。検索を分類することはますます難しくなってきました。

海外の日本語は20%、Yahooの検索エンジン 2000.7.2

  日本 6月26日にRingringが23%増強し、トップのInfoseekJと並びました。今まで、jpドメインだけでしたが、今回から海外の.com,.org,.netを採用しています。海外ので23%増ということから、5分の1のページ.すなわち、5ページのうち1ページはjp以外のページとなります。

  URL検索を使って、com,org,netの日本語ページとjpページとの割合を求めてみました。その結果は、InfoseekJは14.8%、AltaVistaは22.0%、Ringringは18.8%でした。3種類以外のドメインで日本語をあつかうものもありますので、この割合はさらに増加します。従って、jpドメインしか収集しない検索サイトは、日本語のページの5分の1を収集していないことになります。ドメイン名にもとづく線引きは失敗というか、インターネットには垣根のないことがわかります。

  海外 6月26日にGoogleが113%増強し、2倍強になりました。検索力は36の5位です。3ヶ月前に較べますと、検索数表示を復活したLycosとHotBotが調査対象になり、7社から9社に増加しました。LycosやGoogleは拡大しましたが、GOは縮小しています。

  Yahooは最大規模のディレクトリを持っていますが、独自のサーチエンジンを持っていません。そのため、サーチエンジンを提供している会社と提携し、ページ検索サービスを提供しています。今までの変遷をみますと、1995年9月 OpenText採用(サービスなし)、1996年6月 AltaVista採用、1998年5月 Inktomi採用、2000年6月 Google採用、となっています。2年ごとの契約ですので、その時に最高のサーチエンジンを選択できるという強みがあります。

  日本のYahooJはgooと提携しています。しかし、YahooJからは直接ページ検索はできず、サイト検索でみつからない場合にgooで検索します。この契約更新が2年後になっていれば今年の末になります。Googleの日本語版が提供されるかも知れませんが、半年後の日本語サーチエンジンを予測することは不可能です。

検索結果に複数の情報表示、ドット・ネット 2000.6.25

  検索力

No日 本検索力増加率No海 外検索力増加率
1InfoseekJ100+6.21AltaVista100+5.0
2Ringring**100+23.12FAST Sch 750
3AltaVista 82+1.83Lycos 690
4goo 7704Northern 65+4.4
5LycosJ 72+0.05Google* 34+112.6
6ExciteJ 4206HotBot 34+76.6
7InfoNavi 4007AOL 33+0.2
8goo:fresh 19+6.28Yahoo 33-1.9
9OCN navi 19-0.19Go 200
10Netplaza 11-1.5....
11FreshEye 3-11.5....
* 26日 Google 更新  ** 28日 Ringring 更新

  日本 増加したのはInfoseekJ 6.2%、goo-fresh 6.2%、一方減少したのはFreshEye 11.5%です。検索力1位と5位の差ですが、6月4日に100:85と接近していましたが、6月25日には100:72と開いてしまいました。Ringringは「目指せ世界一! データベース更新中です。」とのことです。

  LycosJの検索結果にはウェブページのほかに情報源、ニュース、カテゴリ、ウェブサイトなどが表示され、必要ならばさらに再検索できるようになっています。次に多いのはExciteJで、ここはワードナビ、ニュース、カテゴリを同時に表示します。一般に検索サイトはウェブページだけを表示し、再検索で他の情報にアクセスできるようになっています。ユーザーの検索ニーズも多様化してますので、関連情報を同時に表示することが一つの流れかも知れません。

  海外 2週間前に検索数表示を再開したHotBotは76.6%増加して5位へ躍進しました。これでInktomi系は、HotBot 34、AOL 33、Yahoo 33、と同列に並んでいます。HotBotは長い間低迷していましたが、Lycosの傘下で大増強したようです。

  23日にマイクロソフトの発表したMicrosoft.Netは今後のインターネットの世界に大きな影響を与えます。従来バラバラに発展してきたインターネット関連の技術をマイクロソフト流に大統合するものです。数年後のビジョンをかかげ、それに向けて多くの人の協力を仰ぎ、実現するものです。今後はベンチャーの開発する新しい技術はドット・ネットと比較評価されますので、新技術は開発しにくくなるのではと思います。ドット・ネットというネーミングは代表的なドメインの.com、.net、.orgと紛らわしいものです。OfficeやWordと同様、ポピュラーなネットという言葉を使って、インターネットを支配することが予想されます。

MSNサーチ、日本語の多い海外検索サイト 2000.6.18

  日本 トップのInfoseekJが7.8%増加した以外はあまり変化のない週でした。3月19日から3ヶ月間の増減で目立ったところは、AltaVista 78%増、Netplaza 56%増、OCNnavi 33%、goo 31%増、FreshEye 12%減、などです。

  14日にMSNサーチがリニューアルしました。MSNやNetcenterなどは検索システムをもたないため、複数の検索サイトと提携して検索サービスを提供しています。しかし、今回からMSNは独自の検索システムを構築したようです。早速、検索調査を行いましたが、検索結果表示が不備?でデータ取得に時間がかかるため中止しました。一部のデータからの推定ですが、AltaVistaに若干のデータを追加したようです。アスキーのe-sekaiもAltaVistaを使っており、日本ではAltaVista系が増えてるのかな?

  海外 Lycos 11.4%増、Yahoo! 7.2%増で、それぞれ順位を一つ上げています。3月19日から3ヶ月間の増減ですが、Lycos 423%増と5倍以上へ、AltaVista 25%増、Go.com 67%減と3分の1へ、Google 22%減、などです。

  16日に、以前提供していたリンク検索ページを復活しました。これを使って、www.searchdesk.com をリンク検索すると、InfoseekJ 1,625、AltaVista 1,283、goo 859 、海外サイトの FAST Search 1,001、Google 883、が得られました。これから、FAST SearchやGoogleは日本の検索サイトに匹敵する位の日本語ページを収集しています。一方、日本版をもつHotBotやGo.comなどは日本語のページをあまり収集してないこともわかります。

「図 書」よりも「図書」が多い? and

  日本 今週はトップのInfoseekJが9%増加し他の検索力は相対的に低下したのと、8位と9位が入れ替わりました。「図書館」や「野球」の検索数が多いことから、「図」、「書」、「図 and 書」、「図書」、「館」、「図書 and 館」、「図書館」などを検索して調べました。同じ検索結果のパターンを示す検索サイトはありませんでした。「図 and 書」よりも「図書」が少ないのはAltaVistaだけで、その他は「図書」の方が多いことがわかりました。

  Web検索サイトのポータル化が進行していますが、検索用のデータベースは大規模化しています。最近、自社内のコンテンツだけを検索サービスするところが多くなってきました。例えば、社説をだしている地方紙20社の半分以上がニュース検索を提供しています。このタイプの検索はこれから増加していくことが予想されます。

  海外 今週は上位と下位グループの更新はなく中位の4社がそろって減少しています。それから、Lycosに買収されたHotBotの検索力調査を再開しました。HotBotは半年前から検索数の上位1桁しか表示しませんでしたが、今週から百の位まで表示するようになりました。検索力は26の7位です。ここもInktomi系ですから、AOLやYahooレベルに回復するかも知れません。

  今週はマイクロソフトの2分割命令というビッグニュースで振り回されましたが、今後どう変化するのか予想がつきません。それよりもInktomiがGO.comからUltraseekを買収したというニュースにはビックリしました。旧メディアのDisenyが丁度2年前にInfoseekを買収したのはよいのですが、Infoseekというブランドを放棄し、さらにUltraseekを切り離すとは、一体何を買収したのかわからなくなってきました。ドライというか変化が早い世界ですね。

調査キーの適合性、ネット上の英語シェア 2000.6.4

  日本 今週は1-2位、4-5位、8-9位の順位が替わりました。gooの増加は、グルメ 110%、図書館 98%、野球 80%、全体で55%、それに反してgoo-freshは20%減です。OCNnaviは、ドメイン 59%増、vrml 42%増、マーケット 35%増、全体で25%増です。1位から5位までの検索力が85以上とそろったのはめずらしい現象です。

  調査に用いるキーが適正かどうかをみるために、各キーごとの1位と2位の指数を記します。まず、あまり問題がないのは、ヒント 100-100、文学 100-100、生物 100-99、病気 100-99、vrml 100-98、です。次に、1位と2位の差が大きいものは、図書館 100-30、野球 100-30、マーケット 100-60、ドメイン 100-61、グルメ 100-67、などです。3年前にいろいろ試行錯誤して調査キーを決めましたが、特定分野のページを集中して収集しているのか、検索システムによるものなのか、もう少し調べる必要があります。

  海外 順位の変化がない週でした。今週の検索力調査は国内が9箇所、海外が5箇所と、数年前に較べて調査数は逆転しています。成り行きが注目されるマイクロソフトの独禁法訴訟は終盤を迎えていますが、カナダのブリティッシュコロンビア州が誘致という報道など、一寸先は闇の状態です。

  先週の記事にアメリカが主導したインターネットが世界的に広がりをみせたため、アメリカのシェアが3分の2から2分の1へ、2003年には3分の1に低下するとのことです。多言語のデータベースを構築しているAltaVistaの検索では、総数 15,200万のうち、English 6,174万(40.6%)、German 1,581万(10.4%)、French 731万(4.8%)、Spanish 635万(4.2%)、Polish 496万(3.3%)などとEnglishの比が少なくなっています。Japaneseは51万(0.3%)ですが、検索力調査での2,500万から3,000万の実力からすると、51万がミスでは? 3種類のコードのある日本語の処理は難しく、不利です。

Infoseekの更新、量子コンピュータ 2000.5.28

  日本 Ringringは一旦閉鎖していましたが、21日に復活しました。閉鎖する予定が存続?のようです。24日に調査した段階では検索力85の2位でしたが、トップのInfoseekJが約20%減少したため、わずかの差で順位が入れ替わりました。OCNnaviは34.3%増加しています。ODINのデータは811万件にアップして検索力は33です。

  InfoseekJの検索調査では約20%減少しています。この結果と異なるのですが、データ数は5%増加し、比較的新しいキーワードでは約25%増加しています。したがって、今回は古いデータを廃棄して新しいデータを取り込んだものとみなせます。

  比較的新しい「ポータル」という単語で検索数を調べ、最大を100にしますと、goo-fresh 100、goo 87、Ringring 80、AltaVista 80、InfoseekJ 72、OCNnavi 53、LycosJ 35、ExciteJ 34、Netplaza 31、ODIN 28、FreshEye 24、InfoNavigator 19 となっています。更新の新しいものを集めたgoo-freshやOCNnaviなどは大幅に増加しています。コンテンツが多様化してますので、データベースの構成は非常に難しくなってきたと思います。

  海外 Lycosは2週前の5月14日のデータと同じです。Inktomi系とそれ以外との2種類のデータベースを運用しており、検索を振り分けているように思えます。Inktomi系のAOLとYahooの動きが似通ってきていることはグラフからはっきり分かります。

  今週は量子コンピュータによる検索技術が話題になりましたが、量子コンピュータが実現したらという話でした。それに検索アルゴリズムの例ですが、100万アイテムをその平方根の1,000ステップで処理するといってますが、それよりも有効なバイナリー探索のできない状況を想定しているようです。このようなことが話題になるのはWeb検索に困っている人が多いからだと思います。まだまだしなければならないことは一杯ありますね。

ポータルサイトの競争激化、テラが米Lycosを買収 2000.5.21

  日本 あまり変化のない週でしたが、トップページの更新は頻繁に続いています。サーチエンジンはWeb全体の検索以外に複数の専門検索をあつかっています。一方、ディレクトリもWeb全体から、掲示板、オークション、ショップなどの新しいカテゴリが続々生まれています。ポータルサイトは複数のサーチエンジン、複数のディレクトリを維持管理するとともに、ポータルサイトとの競争、各分野の専門サイトとの競争に直面しています。掲示板やオークションなどはコンテンツが蓄積するまでには数ヶ月かかりますので、少しでも早く始めたほうが有利です。トラフィックの拡大という立場からすれば、手間のかかる検索サイトの維持はおろそかになることも考えられますので、その点が心配です。

  海外 AltaVistaは1週分戻し、LycosもInktomi系と同じパターンに戻っています。今週は米Lycosがスペインのテラ・ネットワークスに買収されるというビッグなニュースがあり、ポータルサイトの変化の速い動きには驚かされます。国際的な企業合併で、新しい世界を作っていく意気込みが伝わってきます。

  18日の毎日新聞の報道は表現が少しオーバーに思えます。Gnutellaはネット上のファイルを共有しますので、ファイル名を探し、その内容も探せます。ファイル名と内容が一致するような、例えば、音楽ファイル名などは簡単に探せます。著作権の問題もでてきますが、Napsterの場合はアクセスした人が特定できてしまいました。メール、Webに続く開発中ソフトであり、皆が使いだしたらどうなるのか、ファイル数が大規模になったときのファイル内の検索結果はロボット型以上の問題を含まないのかなど、いろいろ問題がでてきます。まだ現状のWeb検索システムは必要です。

ExciteJのアクセス1,200万件突破 2000.5.14

  日本 1週遅れの連休なのか、検索力変化の少ない週でした。goo-freshとOCNが増加していますが、先週減少した分を戻したものです。2月13日から3ヶ月間で増加したのは、Netplaza 111%、AltaVista 90.2%、goo 62.4%、Lycos 24.1%、Excite 21.8%、InfoseekJ 15.2%、減少したのは、FreshEye 23.7%、InfoNavigator 6.1%、OCN 5.8%、となっています。

  ExciteJですが5月8日(月)のアクセスが1,200万を突破し、トラフィックではgooを抜いたかも知れません。ロボットの検索力は中位ですが、比較的早い段階から掲示板やチャットなどのコミュニティ作りをしており、昨年11月のウーマンサイトの立ち上げや4月の20億円の広告宣伝の発表などが大きく貢献したものと思われます。なお、1998年7月28日にExciteJに買収されたHole-in-Oneは5月12日をもってCloseしました。長い間、ありがとうございました。

  海外 Lycosが47.5%増加して6位から4位の上位クラスへ。4月16日にデータ数はそれまでの5倍に急増しましたが、その後3倍の水準になり、今回5倍の水準にアップしました。Inktomi系プラスHotBotとみなせるような大きさです。この3ヶ月間ではAOL 59%増、Yahoo 69%増に対してGo 69%減です。買収もプラスになるのかマイナスになるのか予想がつきません。

  AltaVistaが新たに始めたRagingSearchですが、これは検索に特化したもののようです。FAST SearchやGoogleが検索時間を表示して検索スピードを強調していますが、Ragingは検索画面しかないシンプルな画面構成になっており、従来よりも高度な検索機能をもっています。新たに開発した検索エンジンを、既存のシステムにどう浸透させるかは、やはり出身業界に依存するところが大きいように思えます。

AltaVista新検索サイトragingオープン 2000.5.7

  日本 連休ですのでデータだけを更新し、コメントは休みます。海外は大きな変化があります。

  海外 5月3日にAltaVistaの新しい検索サイト http://www.raging.com/ がオープンしました。4日朝に検索力を調べましたが、AltaVistaとの関連性がわからず、そのままにしていました。7日朝の調査で、どうも別物のようですが、もう少し調べたいと思います。

利用分野の調査、AOL、Yahoo、Lycosは同じ? 2000.4.30

  日本 InfoseekJは5.1%の増加ですが、4月9日にダウンした前の水準に戻ったことになります。新旧のデータを較べますと「vrml」が増加し、「ドメイン」が減少しています。オールとフレッシュの2種類のデータベースを運用しているgooですが、フレッシュの方に比較的多いのは「コミック」「グルメ」、一方少ないのは「図書館」「野球」です。

  今回はポータルに関連した調査を試みました。Webページを検索できる10検索サイトに対して以下の10種類の検索数の相対値を求めました。検索 100、掲示板 80、ニュース 69、プレゼント 33、電子メール 31、チャット 26、ショッピング 21、メールマガジン 8、オークション 5、ベンチャー 4、です。Webの利用分野が変化していくのが捕まえれるかも知れません。

  海外 トップのAltaVistaが8.5%増加し、2週間前に較べて約32%の増加です。株式公開は実現できませんでしたが、よくがんばっています。Googleが18.1%減少しましたが、量よりも質というか、検索結果は優れものです。

  2週間前に大増強したLycosですが、最初はFAST Searchと類似していると思いましたが、この2週間ほどでInktomi系のAOLやYahooと類似してきました。AOL、Yahoo、Lycosの検索力は、それぞれ、45、45、44です。検索結果上位10個を比較しますと、その8~9個は同じです。したがって、この3検索サイトは大体同じ結果が得られますので、あとは好みに応じて使い分ければよいとみなせます。

Ringring閉鎖、トップのAltaVista21%増加 2000.4.23

  日本 トップのInfoseekは8.5%増です。株式公開を延期したAltaVistaの日本語版は4.1%減ですが、英語版は21.3%増です。マルチリンガルの統合データベースですから各言語別の増減がまちまちになるのは当然です。同様に、各検索サイトの分野別増減はバラバラになります。OCN naviは31.2%減で検索力14と1ヶ月前の水準になっています。なお、13日に増量したODINの収集数は719万件で検索力30です。

  先週3位のRingringは予告通り閉鎖しました。HDDのトラブルも重なったようです。1998年11月から19ヶ月間と短い期間でしたが、大手の検索サイトと互角に対抗できるサーチエンジンを一人で開発・運用していたわけですから、このまま閉鎖するのはWeb検索にとってはマイナスです。コメントの最後にある"I shall return"に期待したいと思います。Many Thanks。

  海外 トップのAltaVistaが21.3%増加したため、他の検索力は相対的に低下しています。先週、8倍になったLycosですが、今週は31.8%減少しています。それでも先々週よりは5倍となっています。検索サイトは絶えず更新していますが、このような大きな変化があってもあまり報道されてないのではと思います。

  Inktomi系のAOLとYahoo!の検索力が接近してきました。数個の単語を使って両者の検索結果トップ10を較べますと似た結果になっています。収集データベース、ランキング方法、検索結果の表示方法が少しずつ異なっていますが、他の検索サイトの結果よりは関係が近いものとみなせます。

ポータルサイトの強化、Lycosのデータは8倍へ 2000.4.16

  日本 LycosJは21.2%増加して検索力85の4位、OCNnaviは22.0%増加して検索力20です。3月から4月にかけて、検索サイトのビジョンが発表されました。いずれもポータル化の大増強です。検索、ニュースに加えて、掲示板、ショッピングなどトラフィックが増えるものは何でも手掛けます。これでデパート化が進行し、そのうちにブランドができ、その時々のユーザーの好みに応じてトラフィックが変化します。いずれにしても、たいへん激しい競争の時代です。

  検索力は15種類の単語の検索数を調べます。各単語間のばらつきを調整するために100に基準化しています。したがって基準化したものの総和から得られる検索力と単純に合計したものをグラフ化した結果は異なります。基準化して90以上になる単語を示しますと、InfoseekJ イントラネット、楽器、コミック、ヒント、ドメイン、病気、マーケット、AltaVista イントラネット、楽器、コミック、ヒント、生物、時計、病気、文学、Ringring イントラネット、楽器、コミック、時計、LycosJ 博物館、vrml、goo グルメ、図書館、野球、などです。検索サイトにはデータ収集分野の得意・不得意のあることがわかります。

  海外 Lycos のデータ数が8倍になり、検索力78、3位へ大躍進です。LycosはInktomiと提携していますので、Inktomiが11日に発表した5月に稼動予定のGEN3のテスト版かも知れません。しかし、Lycosは2位のFAST Searchとも提携しています。Top10位までを比較しますと、ランキングは少し異なりますが、FAST Searchに近いようです。

  14日の金曜日にNASDAQが9.7%下がり、この1週間だけでも約25%のマイナスです。そのため来週予定のAltaVistaのIPOは中止になりました。Yahoo、Infoseek、Excite、Lycosはいずれも4年前に株式公開していますが、AltaVistaの株式公開はさらに遅れてしまいます。少し調べたのですが、3月の高値からの下落率は、AOL 43%、Yahoo 54%、Amazon 58%、CMGI 68%、Inktomi 58%、Lycos 59%と1ヶ月間で半分以下になっています。

gooの2本立て検索エンジン、Goが70%減 2000.4.9

  日本 トップのInfoseekJが14.8%減少したため、他の検索力は相対的にアップしています。古いページは減少していますが、新しいページは逆に増加しています。久しぶりに更新したInfoNavigatorですが、22.5%減少し、検索力40の7位です。ここは新旧同率で削除されています。

  gooのフレッシュサーチは53.5%増加し、検索力40でInfoNavigatorと並びました。2週間で2倍強、3週間分のデータ数は1,266万です。gooのオールサーチの検索力は78で、フレッシュはその半分の40です。フレッシュがこのまま増加し続けると2週間でオールと並ぶことが予想されます。やはりこれら2種類のデータベースですがどのように展開していくのか大変興味深いものがあります。

  海外 久しぶりに更新したGo(Infoseek)は69.2%減少し、検索力24と6位です。Disneyが2月にサーチエンジンを汎用からエンターテイメント用に変更した際に、movie 304%増、photography 196%増となっていましたが、今回はmovie 93%減、photography 80%減と大幅に減少しています。この2種類を除いても47%減少しています。したがって今回の更新は、2月に合体したものを外し、しかもデータベースを半分にしたとみなせます。多数のユーザーを抱えているサイトは簡単に路線変更できないのではと思います。

AltaVista74%増で2位へ、ドメイン変更は不利 2000.4.2

  日本 今週は比較的大きな変化がありました。AltaVistaは2週間で73.9%増加し、検索力88の2位へアップしました。この間の英語の増加は2.7%です。以前にこの逆の現象がみられましたが、日本語サイトの大増強とみなせます。

  月曜日に新たにフレッシュサーチを開始したgooですが、メインのサーチエンジンは15.5%減少し、検索力71の4位です。一方「もぎたて」の方は28日に較べて36%増加し、検索力は24へアップしています。後者は絶えず更新しますので、検索力も絶えず変化します。2種類のデータベースを運用するわけですから、もう少し調整期間が必要です。

  なお、InfoseekJ、ExciteJ、フレッシュアイなどが3月末に増資を発表しました。ますますポータル化競争が激しくなり、検索サイトにとっては大変ですが、ユーザーにとってはプラスになります。

  海外 FASTが9.0%増、Yahooが14.8%増です。ポータル化に忙しく、検索技術の開発は少しお休み状態です。

  スピードが大切ということで、海外の企業は一から育てるのではなく、すぐに買収・合併に走っています。InfoseekがGoになり、HotBotのURLは hotbot.lycos.comなど、海外の検索サイトは名称やURLがよく変更されます。InfoseekJがInfoseekというブランドを残すとの発表がありましたが、米DisneyがInfoseekというブランドを消滅させたのは失敗だったのではないかと推察します。背後にあるURLというかドメインは無視できません。先日、AT&TがExcite@Homeと提携(事実上の買収)しましたが、Exciteの名称は残るようです。一連の提携や買収で日本の検索サイトの資本関係は複雑になってきました。

年間の日米サーチエンジンの増加率 2000.3.26

  日本 増加したのは、AltaVista 27.5%、Netplaza 12.9%、一方、減少したのは、OCN Navi 14.2%減で、順位の変更はありませんでした。AltaVistaですが、25日朝から夕方にかけて日本語のキーワード検索ができなかったのですが、夜に回復しています。27.5%増加していますので、更新中だったようです。また、OCNnaviは3種類の調査キーが前回と同じで、他のキーは減少しています。これは現在更新中のようです。

  1999年3月28日から2000年3月26日までの1年間の増加は、ExciteJ 384%、goo 198%、Ringring 145%、AltaVista 131%、Lycos 93%、Infoseek 86%、InfoNavigator 31%、となっています。7社の検索数の合計は121%増ですので、サーチエンジンのデータは1年間で約2.2倍になっています。なお、1998年3月からの1年間は2.0倍でした。

  米国のサーチエンジンは1996年夏に5,000万台になりましたが、日本語サーチエンジンは2000年内に5,000万台達成できそうです。

  海外 Yahooが13.7%減少しています。1999年3月からの1年間の増減ですが、Yahoo 179%増、Northern 59%増、AltaVista 7%減、Infoseek 56%減で、検索数の合計は平均14%の減少です。これはInfoseekやAltaVistaの減少による影響によるものです。検索技術の良し悪しでなく、外部要因でサービスを受けられなくなっています。

  日本でも外部要因なのでそのサービスが縮小されたりする場合が考えられます。単に検索を使うだけでなく、広告収入に頼る検索サイトをバックアップすること、情報収集手段を複数もつこと、などが必要のようです。

2年続いた今日のキーワード、英語サイトの利用 2000.3.19

  日本 3連休なのか、上位7検索サイトで更新したのは2社だけでした。インターネットの利用が多様化していくため、ブラウザを通してみれるWebコンテンツの種類も個人・法人・団体の発信するホームページ、ニュース、掲示板、ショッピングなど情報の質が異なるものが混在しています。ロボット収集の検索サイトはWebコンテンツの内容だけでなくその種類を判別するという難しい問題に直面しています。

  「今日のキーワード」(キー)は3月20日で2年間続いたことになります。毎朝、5~6検索サイトに対して5種類のキーワードで検索した結果をテーブル表示するという単純なものです。時々、検索サイトの変化をキャッチしたりしますが、5×2×365=3,650種類の検索キーを分類すると、各検索サイトの検索機能の特徴が浮かび上がってきます。何時かまとめたいと思っています。

  海外 トップのAltaVistaの変更がなく、変化のない週でした。米国のWebページは日本の8~10倍あり、サーチエンジン、ディレクトリ、専門検索サイトなど密度の濃いのが日本の数倍あります。検索デスクの海外版ですが、サーチエンジンからリンク検索までの前半部分は完成していますが、後半部分の専門検索はまだ未完成です。そのため、公開してませんでしたが、とりあえず前半部分を公開しますのでご利用ください。⇒海外

  URL検索やリンク検索は日本語検索サイトだけでなく海外検索サイトも利用できます。例えば、www.searchdesk.comのURL検索は、InfoseekJ 46、goo 0、LycosJ 36、AltaVista 5 ですが、Fast 42、Northern 46と海外のにも入っています。また、リンク検索は、InfoseekJ 1,133、goo 786、AltaVista 601、InfoNavigator 66 ですが、海外は Fast 1,059、Google 433、HotBot 70 などと入っています。この世界は日本語と英語の区別はないようです。

検索サイトの規模別分類、Googleのキャッシュ 2000.3.12

  日本 トップのInfoseekが毎週増加していますので、更新しないと検索力は少なくなっていきます。まもなく閉鎖する予定のRingringは1月9日以来の更新で、少し減少しています。早稲田大学のトップページにも採用されていますので、今後どうなるか心配です。

  検索力の大小によりサーチエンジンを分類すると、大規模(InfoseekJ、goo、Ringring、LycosJ)、中規模(AltaVista、InfoNavigator、ExciteJ)、小規模(OCNnavi、Netplaza、FreshEye)になります。これらはロボット収集による汎用サーチエンジンですが、専門データベースや自サイト内のキーワード検索をサービスするところがあり、検索も広がりをもってきています。

  海外 FASTは2月6日以来の更新で5.7%増加、Googleは1月16日以来の更新で28.4%増加しています。両者は、それぞれ、昨年8月と10月にオープンしたサーチエンジンで、いずれも検索時間は速く検索時間を表示しています。Googleは収集データをキャッシュで所有し、リクエストに応じて表示します。混んでいるときは大変便利ですが、そっくりなものをそのまま表示しますので著作権問題がどうクリアされているのか知りたいですね。ちなみに「検索デスク」は2月10日収集分がキャッシュされていますが、最新情報は直接アクセスするのがベターです。

jpドメインの組織別比率、類似検索の増減は類似 2000.3.5

  日本 トップのInfoseekが2%増加したため、他の検索力は相対的に低下しました。大手検索サービスではドメイン指定を使った検索ができますので、今回は goo、AltaVista、InfoNavigatorを使ってjpドメインを調べました。jpドメインの割合は、ac.jp 16%、co.jp 29%、go.jp 3%、gr.jp 1%、ne.jp 18%、or.jp 16%、comなどの海外ドメイン 17%です。gooの海外ドメインは1~2%と非常に少ないこと、InfoNavigatorのne.jpは他の2倍と非常に多いこと、などがわかりました。

  海外 Inktomi系のAOLとYahooがそろって12~13%増加し、4位AOL、5位GOになりました。グラフをみますとAOLとYahooの増減は同じような動きを示しており、現在、データ量の差が3%前後に接近してきています。InktomiがAOLやYahooのデータベースをどのように作成しているかわかりませんが、両者の検索結果を比較しますと、結構重複が多いことに気が付きます。両者が同一か同一でないかを判断するにはもう少し調査が必要のようです。

1ヶ月間の増減、キーワード情報、大量アクセス 2000.2.27

  日本 今週はExciteJ 17.4%増、OCN navi 13.4%減です。1月末からの増加は、goo 98%、Netplaza 42%、ExciteJ 27%、InfoseekJ 19%で、減少は FreshEye 10%です。サーチエンジンはキーワードの宝庫です。InfoNavigatorやExciteJで検索すると、絞込み検索用にキーワードヘルパーやワードナビゲータが表示されます。これは最新の関連語としても利用できます。ExciteJのサーチストリームは現在使われているキーワードをリアルタイムに表示します。また、InfoseekJのキーワードランキングや新たに始まったLycosJのライコス50トップは使用されたキーワードをランキングします。なお、検索デスクのドメイン設定機能を充実し、画面のレイアウトを少し変更しました。

  海外 Inktomi系のAOLが8.6%増、Yahooが10.1%増で、祝日のせいかあまり変化のない週でした。米国の大手ポータルサイトで問題になったDDoS攻撃ですが、今まではUNIX系のマシンだけと言われていたのが、PC系のWindowsマシンからも中継されることが25日に判明したとのこと、大変な事態になってきました。21日(月)にソフトのバグなのか検索デスクに100万以上のアクセスがありましたのでアクセス統計からはずしました。これがまともなアクセスであればうれしいのですが.....。

gooが大増強して2位へ、重複調査、先読みソフト 2000.2.20

  日本 gooが92.2%増加してトップと僅差の2位へ大躍進、データ数は3,170万件でトップです。調査キーで増加の大きいのは「コミック」240%増、「図書館」194%増、「野球」170%増、「マーケット」167%増で、少ないほうは「VRML」44%減、「イントラネット」19%増、「ドメイン」25%増などです。データ数が75%増に対して、調査キーは92%増加しています。一般に、調査キーの増加率はデータ数の増加率よりも少ないものですが、今回はその逆です。情報収集の対象なり検索システムに大きな変更があったとみなせます。

  なお、今週は重複調査を実施しました。以前と同様に、意思決定、翻訳、マック、うなぎ、Communicatorを各200収集して重複数を数えました。良いものから順に、goo 0.0%、AltaVista 0.0%、ExciteJ 0.0%、Netplaza 0.0%、LycosJ 0.6%、InfoseekJ 1.1%です。一方良くないものは、Ringring 21.8%、FreshEye 14.1%、InfoNavigator 10.6%、OCN navi 7.0%です。RingringやInfoNavigatorは検索結果に重複を明示しますので、利用時はパスすればよく、重複は0.0%に近いものとみなせます。

  海外 均衡状態が続いています。Inktomi系のAOLとYahooが、それぞれ、14.6%、16.9%増加しています。先週からのハッカー問題ですが、今後ネットが強固になりますので楽観視しています。数年前に脚光を浴びたプッシュ技術のポイントキャスト社がニュース配信を中止するというニュースが流れましたが、無駄なトラフィックを増大させる技術は社会に受け入れられないのは当然です。

  検索デスクのアクセスログですが、14日に同一IPアドレスから朝8:25から12時間で10,745アクセスがありました。これは強力な先読みソフトで実際利用する30~40倍のファイルをダウンロードしていたためです。これは使う人ではなく、ソフトを作る側に問題があります。同じ14日には、朝8:49から150秒間で4,644アクセス、1秒間に約30の不正アクセスがありました。さらに13日に海外の無料プロバイダーから、容量の大きな8種類のファイルだけを約3時間で275回繰り返しアクセスし、総計168MBダウンロードしています。12日、17日にも同様なアクセスがあり、明らかに悪質です。

調査キー別の増減、Goはマルチメディアを大増強 2000.2.13

  日本 トップのInfoseekJ 7.6増、OCN 42.1%増、Netplaza 7.2%増、FreshEye 7.8%増です。NetplazaとFreshEyeの調査キー別増加は平均値に近く、ムラがないのですが、InfoseekJの「野球」は28%増と他のキーより多く、またOCNnaviは「生物」460%増、「博物館」110%増、「図書館」100%増と平均増加率の7.8%よりも大きくブレるキーを含んでいます。このように各キーがコンスタントに増減する場合と、増減幅が極端に大きなキーを含む増減があります。後者の場合は、情報収集源を変更したのか、まだ更新中なのかは分かりません。

  海外 トップのAltaVistaがコンスタントに4.1%増加し、マルチメディアの検索機能をアップしました。GO(Infoseek)は71.7%増加しています。調査キー別にみますと、"movie" 304%増、"photography" 196%増と飛びぬけて増加しています。先日、ポータルからエンターテイメントへフォーカスすると発表されましたが、データで裏打ちされたことになります。恐らく、Disney関係のコンテンツを統合したものと推定できます。Lycosは24.1%減少していますが、"outdoor" 60%減、"market" 51%減、"vrml" 46%減によるものです。今週はGO(Infoseek)の方針変更がキャッチでき大満足です。

Web検索の別の側面、海外調査は毎週4~5へ 2000.2.6

  日本 今週は、InfoseekJ 7.7%増、ExciteJ 7.5%増、新たに調査を始めたOCN naviは18.6%減で、順位の変動はありませんでした。この1ヶ月間の増加は、FreshEye 61.8%、InfoseekJ 48.5%、Netplaza 9.1%、ExciteJ 7.5%、一方の減少は、goo 16.9%、InfoNavigator 10.1%です。サーチエンジンは生き物のように絶えず変化していることが分かります。データベースの構成、検索機能、検索結果などの変更は年単位が半年になり、3ヶ月になり、毎月になっています。情報を探しだすのは難しく、せっかく見つけてもさらに新旧の情報を見分けなければならないとは...。まだまだやることが一杯あります。

  海外 今週は2%以内の増減におさまっています。AOLが減少したため、4位 GO、5位 AOLです。海外の調査は96年9月から続けており、昨年10月末までは毎週7~8の検索サイトを調べていたのですが、最近は4~5(調査対象8)になっています。検索数を表示しなくなったのはHotBot、Excite、逆に表示するようになったのはLycosです。以前はほとんどのところが毎週更新していたのですが、最近は更新を休むところが増えており、日米が逆転しています。

データは検索力の25万倍、Disneyのポータル変更 2000.1.30

  日本 InfoseekJが6%増加して3ヶ月半ぶりにトップ、Netplazaが28%増加して順位がアップしました。リストに載せてないODINですが、データ数は570万、検索力は28です。データ数と検索力の関係は、索引化率、重複率、検索アルゴリズムなどで異なるため一概に言えませんが、データ数の概数は検索力を25万倍したものとみなせます。Lycosの検索結果がリニューアルし、ニュース、カテゴリ、ウェブサイト、ウェブページを表示するようになっています。また、AltaVistaのコード変換は解決したようです。

  海外 3%以上の増減はなく、順位の変動もない週でした。現状の大規模検索サイトは、AltaVista、FastSearch、NorthernLight、中規模はAOLSearch、Go/Infoseek、Yahoo、小規模はGoogle、Excite、HotBotです。28日にDisneyのGO.comがポータル路線からエンターテイメント系に焦点を絞るとのニュースが駆け巡りました。旧メディアがネット系を買収したケースで、その進展が注目されていたのですが、それいけどんどんという具合には行かなかったようです。ちなみに現在の逆リンクをみると、www.infoseek.comの70万に対して、www.go.comは17万です。InfoseekというブランドがそのURLにあることを見逃してるように思えてなりません。

日本語コード変換処理、AltaVistaの増減 2000.1.23

  日本 1位Ringringと2位InfoseekJの検索力はともに100と並びました。gooは13%減少して3位から4位へ、昨年11月中旬に比べて30%増で、検索レスポンスは速くなっています。InfoNavigatorは10%減少して5位から6位へ、会社名などの検索はそのホームページをダイレクトリンクとして最初に表示しますので便利になりました。FreshEyeは41%増加、1ヶ月前に比べて80%の増加です。AltaVistaの検索ですが、日本語のコード変換が不安定で、混んでるときに変換処理をしない時があります。No Documentになる場合は同じ画面にあるSearchボタンをPushすると再検索できます。ブラウザからFORMで送るコードは現在表示している画面のコードに依存するために発生します。AltaVisaの場合は使用コードを別送しますので問題はないはずですが...。

  海外 トップのAltaVistaが22.9%減少したため、他のサイトの検索力は相対的にアップしました。AltaVistaは1昨年10月に検索総数が約3.3倍になりましたが、6ヵ月後にもとに戻りました。また、昨年10月に約3.8倍になりましたが、約2ヶ月後に約半分になっています。大きくぶれる原因が、設備増強によるのではなく検索数推定のアルゴリズムが変更されたためなのかも知れません。2位のFAST Searchのデータ数が3億ページと公表されましたが、夏までに10億ページ収集するとのことですので、大いに期待したい思います。米国のメタサーチは数箇所の検索サイトの検索結果を整理して出力します。検索デスクのメタ検索に紹介しているixquickは、★マークでランク出力する優れものです。

Netplazaは3ヶ月で60%減、海外は大幅な更新 2000.1.16

  日本 InfoseekJが12日頃に30%増加し、トップと僅差の2位です。データ数が1500万件から2500万件へ66%増加しています。データ数が66%の増加で検索力は30%しか増加していないので、何か異なったタイプのWeb情報が追加された?ようです。AltaVistaは10.7%増加しましたが、英語は34.2%増加しています。日本語処理の関係で少し遅れているのかも知れません。FreshEyeは20.5%増加し、Netplazaは26.4%減少したため、順位は逆転しました。Netplazaは昨年10月17日のピークからみると60%減少しています。

  海外 今週は大きく変化したところが5つありました。増加したのは、AltaVista 34.2%増、FAST 44.6%増、Infoseek 32.7%増、一方、減少したのは、Inktomi系のAOL 16.7%減、Yahoo 16.3%減です。トップのAltaVistaの増加で、他の検索力は相対的に低下しました。この数日間、AltaVistaの日本語検索が不安定でしたが、データを増やしていたためのようです。FASTは2位へ、Northernは3位です。Northernはこの一ヶ月位増勢が止まっています。Infoseekは5位へ、Yahooは6位です。YahooはAltaVistaからInktomiへ変更しましたが、現状では変更しなかった方がよかったのかも知れません。4位のAOLはWeb検索からAOL内検索へ移行しつつあるようです。

ディレクトリ調査終了、Y2Kでひやひやの越年 2000.1.9

  日本 2週間の増減ですが、Ringring 7.1%増、goo 9.1%減、ExciteJ 11.0%増などです。Y2Kなどで、1月2日の調査を休みました。インターネットは24時間営業で年中無休が原則ですが、まだ実社会の影響を受けてしまいます。ログをみますと29日から3日までは土日状態が続き、22日から4日までの2週間は10%減になっています。今年の元旦は丸一日かけて、世界のカウントダウン、ミレニアム、Y2K、日の出がインターネットを通してサーフでき、何か地球が小さくなったように感じました。サーチエンジンがどのように成長していくのか、今年もウォッチしたいと思います。

  ディレクトリ 中止のお知らせ 検索デスクを開始した1996年1月から約4年間、ディレクトリ検索サイトを調査してきましたが、諸般の事情でディレクトリ型検索力の調査を中止することにしました。昨年秋に、主要な登録型ディレクトリサイト、Netplaza、InfoNavigator、CSJ Indexが相次いでサービスを中止し、調査対象が少なくなったためです。それにディレクトリ検索サイトはデータが数倍になるような変化はなく、その推移はいつも同じです。そのため3週間ごとに調査していましたが、これからは必要なときに調査することにしました。

  ディレクトリはキーワード検索力よりはむしろカテゴリ数や1カテゴリあたりのデータ数などのカテゴリ分類の方が重要です。このカテゴリ数の調査は大変厄介なので頻繁に実施することはできませんが、Web索引(逆引きカテゴリ)の更新時に概数が得られます。最近、iNETGuide、LycosJ、InfoseekJ、ExciteJなどの厳選タイプのディレクトリが成長しています。それぞれ特徴がありますが、共通の尺度で評価できないか模索中です。

  海外 2週間の増減ですが、Yahooが4.4%増加した以外はあまり変化がなく更新の少ない週でした。クリスマスにY2Kやミレニアムが加わり、米国は長期休暇のようです。Y2K問題は古いソフトを使っているところに問題が発生するもので、インターネットではWebよりはむしろ電子メールの方に影響がでます。日付順に表示する電子メールなどは、前方だけでなく後方にも気をつけなければならず、当分は未読メールをゼロにしなければならないようです。